蓄光印刷のよくあるご質問

蓄光印刷や蓄光印刷製品の製造などについてのよくあるご質問と回答

Q1 「蓄光」と「蛍光」の違いはなんですか?
A1 蓄光は自発光です。

蓄光は太陽や蛍光灯の紫外線を吸収し、飽和状態(目安として蛍光灯60W、距離1m、20分照射)になれば自発光します。蓄光は周りが明るくとも発光しており、発光輝度より周りが暗くなれば視認可能となります。

蛍光は自発光するのではなく、受けた光を反射する波長により、特定の色に見えるので、受ける光が無くなれば見えなくなります。

なお、蓄光による発光の明るさや時間はは吸収した光エネルギーの量と原石及び精製技術により違いがあります。

Q2 発光している時間はどのくらいですか?
A2 最大で12時間程度です。

当社の高輝度蓄光印刷の場合、避難誘導標識用は12時間程度視認できる明るさを維持します。
標準的な蓄光印刷の場合は、10時間程度視認できる明るさを維持出来ます。

蓄光による発光時間は残光時間とも言いますが、高い輝度を持っている製品ほど発光している時間は長くなります。
さらに、色によっても特性が異なり、青色は黄緑に比較して初期輝度は低いのですが、残光時間が長いと言う特徴を持っています。
これを用途で考えると、事故発生時などの「避難誘導等」に黄緑系が向き、その他は青系が良いかと考えます。

Q3 すぐに発光しなくなるもや暗いものがありますがなぜですか?
A3 蓄光材や蓄光材の加工方法の違いです。

古い時計の文字盤などすぐに発光しなくなりますが、これは蓄光材の原石が亜鉛を主成分としていたため輝度が低く、残光時間が短かいためです。
現在の主流は、放射線を発生しない「アルミナストロンチウム」で、発光輝度が高く残光時間も長くなっています。

また、蓄光とはのページでも触れていますが、顔料となる蓄光材の粒径が大きいほど輝度が高くなり、発光時間(残光時間)も伸びます。

アルミナストロンチウムを主原料とする蓄光材は、他の顔料と比較して、硬く、粒子が大きく、高価、という特徴があります。このため、技術面で輝度を落とさざるを得ない場合や、コスト面から輝度を落としている場合などもあります。

Q4 蓄光材はLED照明でも発光しますか?
A4 充分な輝度が得られてます。

蓄光材は紫外線を吸収することによって発光しますが、LEDは本来、紫外線を出しませんが、最近では紫外線を出すLEDの開発が進んでいるため十分な輝度が得られています。
しかし、最近の研究で黄緑発光の蓄光材はLEDの光では発光しないとの報告もあります。

Q5 蓄光製品の開発をするうえで注意するべき点はなんですか?
A5 発光色によっては水に弱く、常時暗部のところでは力を発揮できません。

黄緑発光の蓄光材が水に弱いため、水にぬれることで発光しなくなることがあります。実際鉄道関連で使用された蓄光製品が水に触れて光らなくなった事例が複数報告されています。
ただし、当社の蓄光印刷では、高輝度蓄光印刷のページでも紹介していますが、スクリーン印刷による蓄光印刷物を水に1ヵ月浸して印刷部分に異常がない事を確認しています。

また、蓄光材は、先ず光エネルギー(紫外線)を吸収することで自発光します。そのため、常時暗くなっている場所では光エネルギー(紫外線)を吸収することができないため、発光しません。

Q6 他社の滑り止めシールと「蓄光式滑り止めシール」の違いはなんですか?
A6 躓きにくく、夜間に目立ち、貼付しやすいことです。

滑り止め製品の滑り止めの高さがありすぎると躓いて転ぶことになり、逆に非常に危険です。当社の蓄光式滑り止めシールはドットの高さを0.6mmに抑えて躓きにくくしています。
蓄光UVインキによって作られている滑り止めのドットは、体重を掛けた時にグリップ感のある止め効果を発揮し、高齢者がすり足で歩く際に躓きにくい構造です。

また、ドットを蓄光にしてあることで、階段などに貼った場合に夜間に貼った部分が光り、踏み外し事故を防止します。

さらに、蓄光式滑り止めシールはハサミなどで簡単に切ることができ、一般的なシールと同様に貼付面の離型紙を剥がして貼るだけです。

Q7 蓄光印刷できる大きさはどのくらいですか?
A7 A2サイズまでです。

現状印刷機の都合上、蓄光印刷できる最大サイズはA2サイズまでとなっています。

印刷機を使用しない手刷り法では、その限りではありませんのでご相談下さい。

Q8 避難誘導表示は屋外での耐久性はありあすか?
A8 屋外使用に十分耐えます。

当社の避難誘導表示はプラスチックや金属に直接、蓄光インキをスクリーン印刷する方法で作られていますが、ウェザオメーターにて屋外暴露7年をクリアしています。

また、耐水性においても1年浸漬で異常なしなど、各種の試験で良好な結果を得ています。

ただし、一般的に見かける避難誘導表示は、プラスチックに蓄光材を練り込んだシートに意匠をスクリーン印刷かインキジェットで印字しているものが多いのですが、それらについてはシートの収縮により、めくれてしまったり、インキジェットの印字が褪色したりすることがあります。

Q9 デザインについてはどの程度対応できますか?
A1 基本的にご指定のデザインでの蓄光印刷が可能です。

ご指定のデザインまたはデザインデータを頂ければ、基本的にそのままのデザインで紙や金属、プラスチック、布などのあらゆる素材に蓄光印刷することが出来ます。

また、デザイン概要を頂いたうえで、それを元にこちらでデザインを作成することも可能です。

ただし、顔料となる蓄光材は通常の顔料と比べて粒度が大きいため、精細なデザインは再現できないことがあります。

Q10 サンプル制作をお願いできますか?
A10 小ロットでの対応も可能です。

新製品の開発時など、実際の仕上りや発光状況などを確認したいケースは多いと思います。そのような場合もご相談ください。数枚程度の少ロットからサンプル制作いたします。

Q11 弊社ブランドでの制作をお願いできますか?
A11 OEM生産歓迎です。

当社の蓄光製品は、蓄光滑り止めシール光る折り紙の「月ほたる」など、一部の製品を除いて生産している物のほとんどがお客様ブランドによるOEM生産品となっており、当サイトでは具体的な商品をご紹介できませんが、中小メーカーから大手上場メーカーまで、幅広くご利用いただいております。

Q12 コストを下げたいのですが方法はありますか?
A12 輝度や生産ロットよって単価が変わります。

Q3でもご紹介しているように、蓄光材は高価なうえに扱いにくい素材です。その反面、輝度を上げるには蓄光材の粒度を大きくするか、重ね塗りをすることになりますが、どちらも印刷コストがアップします。

つまり、詳細については諸条件で変わってきますが、印刷する蓄光の輝度を下げるとコストが下がる傾向にあります。

また、当社の蓄光製品は印刷物ですので、通常の印刷物同様に、生産ロットを増やしていただくことである程度コストを下げることが出来ます。

Q13 蓄光材は水に弱く普及しないのでは?
A13 近い将来には解決し、あらゆる分野での利活用が期待できます。

黄緑発光の蓄光材が水に弱いため、鉄道関連で使用された蓄光製品が水に触れて光らなくなった事例は複数あります。蓄光材は水に弱い性質があります。蓄光材メーカーは蓄光材に関する特許が切れたので、耐水性UPの研究を進めていますが、発光輝度の低下やコストUPの壁をクリアしていません。

当社は青緑発光蓄光材を使用し、スクリーン印刷により充分な耐水性のある製品作成に成功しています

Q14 蓄光型避難誘導標識を屋外では見かけませんが?
A14 避難誘導や 危険箇所等を示す標識に使用される世界共通のピクトグラフが近年中に発効する見通しとなっています。

発効後は、

  • 自然災害多発国である日本で、2020年開催の「東京オリ・パラ」に対応する。
  • 東日本大震災の被災地での定住に向けての工事が進み、町づくりへと状況が変わっている。
  • 確定されている南海トラフへの対応。

今後、屋外用標識の設置が進む中で蓄光式標識を目にする機会が多くなることを期待します。

技術上ではこれからの開発が必要な所もありますが、平成26年9月に「津波避難誘導標識システム」がJISになりました。蓄光部に関しては次のようになっています。

屋外向け JIS Z9097(津波避難誘導標識システム 2014年 公示)

区分 励起停止後720分後のりん光輝度
Ⅰ類 3mcd/㎡以上 10mcd/㎡未満
Ⅱ類 10mcd/㎡以上
励起光条件:400µw/c㎡ 60分照射

印刷ではⅡ類はクリアできませんが、当社ではⅠ類をクリアしています。

Q15 屋外で蓄光式避難誘導標識を見かけたのですが、どの様に作られていますか?
A15 蓄光材を練り込んだシートを使用しており、耐久性に疑問があります。

一般的に屋外で見かける蓄光式避難誘導表示の多くは、プラスチックに黄緑発光の蓄光材を練り込んだ裏のり付のシートにピクトグラフをスクリーン印刷かインキジェットで印字しています。
それを裏のりを利用し、金属板等に貼布する施工です。しかし、練り込みシートは収縮があるため、めくれて脱落し、また、インキジェットの印字は褪色する危険があります。

当社製品は、プラスチックや金属に直接、蓄光インキをスクリーン印刷しており、ウェザオメーターにて屋外曝露7年をクリアしています。

蓄光印刷による非常口マーク

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